趣味もできず仕事を辞めようかと思っていた(60代女性)

●主訴:足をついたときの踵の痛み

●過去のけが:転倒により左膝前十字靭帯断裂の診断(手術により除去したとのこと)

●問診時のお話:

1年前くらいから痛みがあったが、趣味でジョギングをしていて1か月前くらいから踵に強い痛みがあった。その時は走るのをやめたら痛みがすぐにおさまった。立ち仕事をしていて日に日に痛みが強くなり、足をつくのもつらくなってしまい当院への受診をきめた。院に入ってくるときも足を引きずっておりとてもつらそうに歩かれていた。

施術の内容・経過

初診:R1年6月4日

初診で検査をしたところ痛みをかばっての生活をしていたからなのか、腰付近の背骨のゆがみを強く認めた。また、当院に受診する前に整形外科やほかの整骨院に何度か通院し治療をうけており患部に注射をうったとのこと。その影響なのか、踵のまわりがむくむように少し腫れていた。踵の痛みに関して、大きく分けると足底筋膜炎という軟部組織(筋肉や腱)の炎症か骨棘といって骨自体に異常をきたしているものになります。今回の患者さんをみさせていただき、骨棘の疑いが強く少し期間がかかるかもしれないということを伝え施術を行った。初回の内容としては全体的に左右差が強く普通に歩行しているだけでも負担のかかるような状態でしたので、患部を特殊なローラー器具で調整し、左右差を整えるために「ハイクオリティハーネス」骨盤をそろえる運動器具を行い、背骨を整える「リダクター処置」を行った。患部の炎症も強く出ているため、ご自宅では時間のある限り冷却を行っていただき当分は湯船につからないよう入浴制限を行った。

 

再診:R1年6月7日

初回の施術後、少し痛みがあったようだが翌日の朝は以前よりは痛みが軽減していたとのこと。患部の圧痛、腫脹はまだ残存していたが痛みが軽減したことで患者さんも少し安心されていた。施術に関して前回より踵に集中して踵骨棘ローラーを使用し、患部の炎症の軽減をはかった。背骨も一つ一つの骨の動きがとてもかたくなっていたので少しずつ動きをつけるよう矯正し、ご自宅で腰椎(腰の骨)の運動を指導し冷却も引き続き行っていただくよう伝えた。

 

5回目:R1年6月18日

休まず仕事に行っており仕事の終盤は痛みが強くなってくるが、普通に生活している際は症状がだいぶ軽減しているとのこと。朝の歩きはじめは普通に足を地面につけるようになっており、当院に受診された際も足を引きずることなく歩けるところまで回復していた。再診の時にお伝えした体操を行っていただいたこともあり、足首に柔軟性がついてきていた。その結果として踵にかかる負担を分散させることができるようになっており、症状の軽減につながってきていた。以前に反対側の膝をけがしていることもあり、全体のバランスとしてはばらつきが見られた。そのため、まだ過度な負担をかけないように階段などの段差から降りるときに足の着き方や自宅での過ごし方について入念に指導した。

 

10回目:R1年7月9日

仕事量が増え以前より動くことが増えたが、特別に症状は悪化していないとのこと。少しずつ患部の腫れもひいてきており足をついたときの痛みも軽減していた。時折感じていた腰痛も最近はなくなってきたとのことで、全体的なお身体の状態から仕事も続けることになった。立ち仕事や日常生活のことを伺っても比較的に活動量の多い方なので、冷却は常に行った方がよいことを伝えた。通院から1か月ほどだが初診に比べて症状は大きく軽減しているとのことだった。

 

初診から3か月:R1年9月4日

海外旅行に行ってたくさんあるいてきたが足の状態は良かったとのこと。お身体の状態としても疲労感や軽度の筋肉の緊張はみられたが骨格のバランスとして大きな崩れは見られず良い状態を維持できていた。お身体のメンテナンスとしてこれからも通院したいとの言葉をいただき、今後も良い状態を維持するためのケア、必要な箇所へのトレーニングを行っていくことを伝えた。

 

まとめ

仕事に支障がでるほどの症状になってくると中には退職を考える方もいる。その中で今回のように骨格を整え良い状態を作り、安定した身体になってくると仕事はもちろんプライベートも充実してくる。症状を抱えながらではあったが、ご自宅でできることをしていただき、来院された際も最善の施術を行い良い結果になったことはよかった。なかなか仕事を休めない方もいると思うのでその中で最善のプランを患者さんに合わせて行うことの重要性を改めて感じた。

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踵の痛み